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• 多摩川沿いの米国横田基地が多くの面積を占める福生市。今回は、福生市の地形や地盤の特徴、解体工事の際の注意点などを解説していきます。

• 1：地形の解説
  福生市は都心から西へ40km、武蔵野台地の西端に位置する都市です。隣接都市としては、東は立川市・昭島市・武蔵村山市、西は多摩川を挟んであきる野市、北は羽村市・瑞穂町、南は八王子市と、多くの自治体と隣接しています。福生市の地形は東部の米国横田基地、米国自衛隊横田基地から西部の多摩川に向かい、河岸段丘が緩やかに続いています。福生市は東部の武蔵野段丘と西部の多摩川低地で形成されています。市内に分布する段丘面の境には崖線が連なり、所々で湧水がみられます。また、東部の大半を占める米国横田基地、米国自衛隊横田基地は、市内の約3割の面積を占めています。

  2：解体工事で気をつけること
  福生市の東部を形成している武蔵野段丘では、地盤が関東ローム層と比較的強固で安定しています。一方で、西部の多摩川沿いの多摩川低地は、地盤が河川や湖など、水によって堆積した沖積土のため、軟弱で緩く、不安定です。また、多摩川も近いため大雨や台風などの際には、洪水や雨の影響で地盤沈下や液状化の恐れもあるので注意が必要です。天候が悪い日が続いたり、台風が近づいてきたりしているときは、無理せず別の日程で解体工事のスケジュールを立て直すことをおすすめします。

  3：解体工事に役立つ知識
  地盤が軟弱なエリアでの解体工事を行う際には、地盤改良工事が行われているかを確認する必要があります。地盤改良工事が行われている場合、地面に地盤補強のための杭などが打ち込まれていることがあり、解体工事で撤去もしくは破壊が必要です。これらは自身でわからないときは、事前の地盤調査などで確認できるので、工事の前に解体工事業者に確認すると良いでしょう。

  4：おわりに
  今回は福生市の地形や地盤の特徴、解体工事の際の注意点などを解説してきました。福生市は多摩川沿いの地形のため、大雨や台風など天候に注意しながら、解体工事を進めるようにしましょう。