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• 東京都町田市は、東京都の多摩エリア南部に位置する市です。今回は、町田市の地形と地質を解説しつつ、このエリアの解体工事で気を付けることを紹介していきます。

• 1：地形の解説
  町田市は、相模原台地と多摩丘陵の2つで構成されているエリアです。多摩丘陵は、標高がおよそ60ｍから200ｍと比較的低い山地です。町田市の北側は多摩丘陵が広がり、市の中央を流れる境川周辺にはそれよりも標高が低い相模原台地が広がっています。このように、町田市は海抜高度がある程度あるものの、起伏の穏やかな地形となっています。

  そして、町田市の台地部分の地質は「関東ローム層」という火山灰などが堆積してできた、火山灰土で構成されています。この関東ローム層は、一般的には状態が安定していてある程度の強度が担保されると言われています。

  2：解体工事で気をつけること
  台地部分の地質面を見ると、比較的地盤の堅さがあると推定されるため、境川周辺のエリアの解体工事では特段気を付けることはないかもしれません。一方、境川の南部は谷底の低地になっていることから、腐植土が堆積して地盤が緩くなっているおそれがあります。また、丘陵部分はもともと起伏の激しい地形であったため、住宅地の建設に際して盛り土がなされている可能性が高いです。

  3：解体工事に役立つ知識
  境川南部の谷底低地エリアと丘陵部分については、過去に地盤改良工事が行われている可能性に注意する必要があります。地盤改良工事が過去に行われた箇所で解体工事を実施する場合には、杭を引き抜いたり破壊したりする作業が発生します。作業を開始してから、杭を取り除く作業に関する追加費用が発生するということがないよう、見積を正確に行ってくれる業者を選ぶのがおすすめです。

  4：おわりに
  町田市の台地部分は比較的地盤が堅い傾向にありますが、一方で谷底部分や丘陵部分の一部エリアでは、地盤の緩さや過去の地盤改良工事の有無に注意するようにしましょう。