とび・土木工事業(般-22)第105933号 産業廃棄物収集運搬業許可有
2022/04/12
ビルの解体工事は、一般的な住宅解体と比べて費用・工期ともに大規模になります。
事故リスクも大きくなるため、費用面以上に信頼できる業者選定が大切です。
そこでこの記事では、ビルを解体する手順と費用・工期の目安、ビル解体によく使用される技法と工法について紹介します。
発注者側であっても、工事の概要だけでも把握しておくと業者を見極めるヒントになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ビルを解体する大まかな流れは下記の通りです。
工事の規模は異なりますが、基本的な流れは戸建ての解体工事と同じです。
こちらの記事に戸建ての解体工事について詳しく解説していますので、参考にしてください。
関連記事「解体工事が初めての方へ|全体の流れと業者の選び方、届け出についてなど」
ビル解体工事は、すべての解体業者が請け負えるわけではありません。
なぜなら工事費が500万円以上の解体工事を請け負う場合は、建設業許可(解体工事業)が必要なためです。
ビルを全部解体するとなると、工事費用は総額で1,000万円以上はかかります。
よって工事の相談は、建設業許可のある解体業者に絞ったほうが時間を無駄にしません。
なお建設業許可の有無については、業者ホームページの「会社概要」や「会社案内」を確認してください。
許可を持っている業者なら、「解体工事業の許可番号」として登録した都道府県と一緒に番号が記載されているはずです。
念の為、記載の都道府県で建設業許可名簿を確認しておくとよいでしょう。名簿は各都道府県のホームページにて無料で閲覧できます。
建商の許可番号 第105933号は、愛知県の建設業許可名簿でご照会ください。
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ビルの解体工事にかかる費用と工期は、ビルの構造とサイズ、地域によって変動します。
ビルの構造とは以下の3つです。
ビルの強度は”SRC造>RC造>S造”ですが、壊れにくい分だけ解体費用もこの順番で高くなります。
ビルの構造 | 費用目安(1坪あたり) |
S造 | 3.0~4.0万円 |
RC造 | 3.5万円~5.0万円 |
SRC造 | 4.5万円~6.0万円 |
※アスベストが使用されていない場合
上記の価格はあくまで目安です。解体工事費用はエリアや立地条件で変わります。
例えば隣家との間隔や道路の幅の都合で使用できる重機に制限が出る場合は、費用も高めになります。
また建材にアスベストが含まれているビルの解体は、飛散対策が必要になるため費用がかさみます。
「アスベストが使用されているかも……。」と不安な方は、こちらの記事をご覧ください。
関連記事「解体工事で建物にアスベストが使われていたら?除去の流れや費用目安を紹介」
さらに、基礎杭を抜く必要があるビルは解体費用が高くなります。
とはいえ基礎杭については、完全に抜かず、邪魔にならない長さまで切断するだけに留める場合も少なくありません。まずは業者に相談してください。
構造 | 坪数 | 工期の目安 |
S造 | 50 | 10~15日 |
100 | 20〜30日 | |
RC造 | 50 | 15〜20日 |
100 | 30〜40日 | |
SRC造 | 50 | 20〜30日 |
100 | 60〜80日 |
こちらは使用できる重機に制限がなく、かつスムーズに工事が進んだ場合のおおよその工期です。
天候悪化や予期せぬトラブルで工期が延びる可能性があります。
ここではビル解体で使用する代表的な技法を4つ紹介します。
現地調査の結果から、これらの技法を組み合わせてビルを解体します。
油圧で作動する圧砕機(爪型のアタッチメント)をショベルに取り付け、鉄骨やコンクリートなどの部材を挟んで破壊する技法です。
コンクリート解体の主流となっている技法で、3階程度の小規模ビルなら油圧圧砕だけで解体するケースもあります。
ショベルに油圧ブレーカー(先端がタガネ型のアタッチメント)を取り付け、振動で部材を粉砕する技法です。
油圧圧砕と同じく、解体現場でよく使用されます。
ダイヤモンドビーズを取り付けたワイヤーを部材に巻き付け、高速回転させて切断する技法です。コンクリート内部の鉄骨や鉄筋も一緒に切断できます。
水中や高所などでも使用できる一方で、ワイヤーの維持費がかかるため、コストはやや高めになります。
ダイヤモンドブレード(円状のカッター)を機械に取り付け、回転させながらコンクリートを切断していく技法です。床材のような水平部分の解体でよく使用されます。
断面の凹凸が少なく、振動も少ないため、リフォームなどで部分解体する際にも活躍します。
ビルの解体方法についても代表的な方法を5つ紹介します。
ほかにも大手ゼネコンが独自工法を開発しています。
なお法規制が厳しく、また建物が密集している日本では、海外のようにダイナマイトを使ったビル解体は行いません。
地上に大型の重機を設置し、ビルを外部から圧砕していく解体方法です。
ハイリフト重機というアームの長い重機を使用すれば7、8階程度の中層ビルでも解体できます。
大型のクレーンで重機をビルの屋上へ吊し上げ、上層階から下へと解体を進めていく解体方法です。
繁華街やオフィス街のように、ビル周辺に重機を設置できるスペースがない場合に使用されます。
ビルの最上階にタワークレーンを設置し、上から部材をブロックごとに切断して下ろしていく解体方法です。
地上に重機の設置スペースがないビルのほか、高層ビルにも使える実用性の高い方法です。
最下部にジャッキを入れて支えにし、だるま落としのように下から1階ずつ解体していく方法です。
カットダウン工法とも呼ばれ、おもに高層ビルの解体に使用されます。
粉塵や騒音問題が発生しにくく、また少しずつ建物を低くするため周囲の景観も損なわない解体方法です。
ビルの上階に天井クレーンなどを装備した移動可能な解体設備を設置し、上から順番に解体設備を降下させながら解体していきます。
現場を閉鎖して工事を進めるため、粉塵や騒音、落下物のリスクが少ない方法です。
ビルの解体にはさまざまな方法があり、ビルの規模や立地条件に合わせて適切なものが選択されます。
ビル解体の大まかな流れは戸建ての解体と同様ですが、費用・工期・事故リスクともに戸建てより大きくなります。
よって、安心して工事を任せられる業者かどうかが何より大切です。
業者の対応やこれまでの実績をチェックし、信頼できる業者を選定しましょう。
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